STORY

小田孔明×TW727Vn
2014年シーズン序盤、小田はロフト20°のユーティリティ(TW-U)の次がロフト24°の4番アイアン(TW717M)というクラブセッティングを組んでいた。
しかしヘッドの大きいTW-Uと比較すると、4番アイアンはすごく小さく難しく感じるので、TW-Uと4番アイアンの間ぐらいの大きさヘッドがほしいと要望が出た。

当時のラインナップで、TW717Mの次にフェースが大きいモデルは、TW717Vだったが、717Vでは小田にとって大きすぎたため、開発スタッフは急遽717Mの打感・操作性を維持したまま、ひとまわりヘッドの大きいクラブを1週間で作り、小田を酒田工場へと呼んだ。

小田には、出来上がったクラブのソールの「でっぱり」が気になった。そこでスタッフはその「でっぱり」をその場で調整し、さらにフェースプログレッションの異なる2種類のヘッドを用意した。小田はそのうちの一つからグースのない方を選んだ。
小田はそのヘッドを気に入り、合わせて5番アイアンも小田の要望に合わせて作製した。

すると、翌週の関西オープンで見事優勝を飾った。
「5番を今の5番に変えてからは、練習も本番も一回もミスショットしていない」
小田は笑顔で話す。
そのモデルにさらに微調整を加えたものが
今回のNEWモデルとなる「TOUR WORLD TW727Vn」となる。
谷原秀人×VIZARDIB
2014年4月、国内初戦「東建ホームメイトカップ」の前週、谷原はクラブ調整のため、本間ゴルフ酒田工場へと足を運んだ。その際に、米国メーカーのカーボンシャフトを持ち込んできた。年明けに数試合米ツアーに参戦した谷原は、見るからにパワーがある大男たちがカーボンシャフトを使用している事に興味を持ったのである。

HONMAと言えば、自社でVIZARDやARMRQというシャフトを製造しているが、そのとき谷原は、HONMAのシャフトに正直、期待していなかった。

時を同じくして、HONMAシャフト開発チームのスタッフたちは、2014年ツアーでのTEAM HONMA所属プロの活躍を期待しながら、スチールを超えるカーボンシャフトの製作に取り組んでいた。
そんな中、谷原が持ち込んだシャフトを見て、スタッフたちは一瞬戸惑った。「HONMAのシャフトではない・・・」しかし、ここで引き下がってはいけない。自社のシャフトに絶対の自信を持っている工場長の諏訪が谷原に言った。

「谷原プロ、われわれが作ったカーボンシャフトと、その米国製シャフトで勝負をしましょうよ!」

新VIZARDシャフト(カーボン+ボルファ)vs米ツアーでトッププレーヤーが多く使うカーボンシャフトの戦いである。

勝負のルールはこうだ。
HONMAのシャフトの性能を谷原に実感してもらうため、それぞれのシャフトに同じヘッドを接合し、10球試打した上でその違いを体感してもらう。10球も打てばシャフトの性能の違いが出てくる。その結果がどうなるか、それが知りたかった。

10球の試打で、球筋は変わらなかったが、ボールにどう入り込むか、そのばらつきを見た。
その結果、谷原が持ちこんだシャフトでの試打では10発中3発がダフった。VIZARDシャフトは、百発百中のナイスショット!新しいVIZARDシャフトは、スチール並みの打感、強弾道で、さらにはボールが高くあがり、飛距離性能も優れていた。

「谷原プロ、米国製シャフトはダフリましたよね?」

諏訪と開発スタッフたちがハイタッチし喜ぶ傍らで、谷原は「HONMA すごいね・・。」とつぶやいた。

そして谷原は、勝負に勝ったVIZARD IBのカーボンシャフトをアイアンに装着することになる。性能を実証するように、国内2戦目の「つるやオープン」で3位タイ、秋の「ANAオープン」では首痛をこらえながらもプレーオフまで進み2位。優勝カップに手が届きかけた試合であった。その後も「マイナビABCチャンピオンシップ」は2位Tと、実力を発揮し続けている。